NINJA

国立天文台先端技術センターで試験中のNINJA

NINJAは、すばる望遠鏡の赤外ナスミス焦点面への設置を目指して開発中の新しい広帯域分光観測装置です。同じく開発中のレーザートモグラフィー補償光学装置により、4つのレーザーガイド星と4つの波面センサを用いて回折限界ちかくまで改善された星像を波長分解能3000-4000で分光を行い、これまでにない分光感度の達成を目指します。また可視光・近赤外線同時分光によりこれまでにない観測効率を目指します。さらに赤外ナスミス焦点に新たに設置される光路切り替え機構により、装置交換なしでの観測開始が可能となり、時間領域天文学やマルチメッセンジャー天文学への対応を目指します。

NINJAの最終目標は、可視光(波長0.4-0.9μm)と近赤外線(波長0.83-2.5μm)の2つの分光器による可視光・近赤外線同時分光です。先行して開発中の近赤外線分光器は2025年頃のファーストライトを目指しています。2021年度からJSPS科研費 21H04997「高感度広帯域近赤外線分光で読み解く重力波源における元素合成」の助成と国立天文台先端技術センターのサポートにより開発を進めています。

NINJAは国立天文台の先端技術センターにて開発を行っています。学生や研究者のみなさまの見学はいつでも大歓迎ですので、気軽にご連絡ください。(2024年より先端技術センターの入構には事前申請が必要になっていますので、事前にお近くのチームメンバーにお問い合わせください。)

  • 本研究は、以下の科研費の助成を受けています。
    • 科研費基盤研究(S)「高感度広帯域近赤外線分光で読み解く重力波源における元素合成」(JP21H04997)
    • 科研費基盤研究(S)「可視光と近赤外線の同時分光で解き明かす重力波源における元素合成の全容」(JP26K21726)
  • NINJAの開発および実験は、国立天文台先端技術センターの共同開発研究として、先端技術センターの設備を利用しました。
  • NINJAのすばる望遠鏡への導入にあたっては、国立天文台ハワイ観測所の多くのスタッフのみなさまより、輸送や設置の各段階にわたり多大なご支援をいただいています。